不敗の名将バルカの完璧国家攻略チャート 1 惚れた女のためならばどんな弱小国でも勝利させてやる (HJ文庫)

ラノベ感想

 「不敗の名将バルカの完璧国家攻略チャート 1 惚れた女のためならばどんな弱小国でも勝利させてやる (HJ文庫)」を読みました。実は久しぶりに見るルパン型主人公かもしれません。
 以下、ネタバレを含む感想です。

感想

知勇兼備だが締まらない主人公

 話としては、魔法とかない架空の世界を舞台にした戦記物です。

 主人公のバルカスは、風前の灯火の弱小国家に所属する将軍です。20歳手前ながら将軍に任命されるほど、知略に優れるだけでなく、個人の武力も最強な両立型となっています。

 物語としては、各陣営の思惑が入り乱れる白熱の頭脳戦というタイプではなく、サクサクと主人公が戦いに勝利していく、爽快さ重視のストーリーとなっています。

 本巻の中でも、一つの戦いにフォーカスするのではなく、帝国からの防衛戦、反撃戦、残党の掃討戦、王国内の氾濫戦と次から次へ舞台は代わり、さっそうと解決していきます。

 バルカスの戦う目的は、世界一のモテ男になることで、そのためにいろんな女の子を助けたりしますが、最後はオチがついてひっぱたかれる、ルパンタイプの3枚目主人公となっています。

ヒロインは3人?

 そんなモテ男を目指すバルカスの周りにいるヒロインとしては、ひとまず3人といったところでしょうか。

 お姫様でありメインヒロインであろうシビーユ。主人公とは幼なじみであり、自身との結婚をちらつかせてバルカスを数多の戦場に送り込んでいくことになります。
 とは言え憎んでいるということでもなく、平民出のバルカスとは結婚できる状況になく、少しでも多くの手柄を取ってほしいと考えています。

 二人目は主人公の副官であるウルリカ。上司としてのバルカスは尊敬しているものの、モテる男を目指すと言って憚らない態度に若干呆れて接しているような関係性です。

 三人目は12歳で王女のシビーユの秘書を務める天才幼女のエリッサ。ヒロインというより、マスコット的なポジションに近い気もしますが、主人公とあったら抱きつく程度には好意を持っている存在です。主人公と姫の関係を陰ながら応援している存在でもあります。

 その他、1話型ヒロインのような形の女性キャラも登場しますが、最後はルパンよろしく別れる結果となるので、結果的にはシビーユを中心とした上記のヒロインたちと交流していきます。

 ということで、ルパンのような3枚目の気の良い主人公の気持ち良い活躍を見たい方にはおすすめです。
 感想は以上です。ありがとうございました。

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