俺にはこの暗がりが心地よかった3 ─絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中─ (GAノベル)

ラノベ感想

2022年6月の新刊、「俺にはこの暗がりが心地よかった」の3巻を読みました。
著者は星崎 崑さん、イラストレーターはNiθさん。

ヒカルは小休止

前回の視聴率レースを終え、今回はヒカルにとっては小休止となる回でした。
と言っても、ジャンヌとの邂逅やレベリングといった要素はあります。ただあくまで次以降を見据えたうえでの準備ということで、特に大きなイベントはありません。
以下にも書いていきますが、今回は妹コンビやナナミンのガールズサイドがメインです。

セリカ&カレンの本格登場

今まではスレッドの流れで少しだけ登場していた双子たち。
今回はヒカルの戦いの舞台裏を彼女たちの視点で書かれています。
何ならヒカルの炎上騒動すべてはセリカの策謀です。すべては視聴者数による恩恵を最大限得るために。ヒカルの視聴者数ボーナスによる各種アイテムをいろいろ使える状況を得られたのは、すべて彼女たちの愛ゆえでした。
この物語が決してご都合主義なんかではなく、思いの末なんだというのは良いですね。

ナナミ復活

幼馴染はなぜ負けヒロインなのか。個人的には、幼馴染は日常あるいは普通の象徴であり、往々にして非日常の物語の中核に絡んでいけないということにあると思っています。
さて、ナナミもそんなよくある普通の地味系幼馴染としてフェードアウトと思いきや、無事復活しました。ここでの復活は命の復活のみならずキャラクターとして復活も含みます。
つまるところ、地味系は擬態の姿であり、その裏には物語の中核に迫るだけの強さを秘めたキャラでした。驚きです。
もちろん、実際に物語に絡めるかは今後次第ですが、良いキャラ付けにニヤニヤしちゃいました。

次回も楽しみ

ナナミ復活で今後の物語どうするんだろうと思っていました。
しかし、第二次異世界転生組の投入による、ナナミの参戦及び、ヒカルとナナミを殺した同級生も参戦ということで、正直すごくワクワクしています。
リフレイア、ジャンヌといった約束されたキャラクターたちに、このナナミが幼馴染ヒロインとしてどう関わっていくのか、殺人同級生がお話にどう絡むのか。
次回が今から楽しみです。

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