紅蓮戦記1 天才魔術指揮官は逃げ出したい (MF文庫J)

ラノベ感想

2022年6月のMF文庫の新刊、「天才魔術指揮官は逃げ出したい」を読みました。
著者は芝村 裕吏、イラストレーターはエナミ カツミ

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あらすじ

魔法戦争にて、14歳ながらルース王国史上最高の戦果と功績を挙げた魔術指揮官マクアディ。だが、若き「戦争の天才」の連戦連勝をもってしても王国全体の敗北は止めようがなく、祖国は滅亡寸前に追い込まれていた。自らが率いる隊と共に華々しく命を散らし「悲劇の英雄」として歴史の教科書に載る覚悟を決めたマクアディ。けれど、そんな彼の下に駆け付けた満身創痍の軍務卿から王女二人を託されたことでその運命は一変。敵軍に完全包囲された戦場に遺された仲間と共に、生存と祖国存亡を懸けた不可能と思われる大脱出に挑むことになる。最弱の国に生まれた最強の天才が歴史に刻む、途方もない奇跡の物語、開幕――!

https://mfbunkoj.jp/product/gurensenki/322202001152.html

感想

雰囲気は幼女戦記

舞台は魔法のあるファンタジーですが、主人公のマクアディの階級は大尉。
率いるのは501突撃大隊。なんだか、某銀翼突撃勲章持ちを思い出しますね。
こちらの主人公は14歳なので、少年戦記といったところでしょうか。
魔法能力についても随一で、首都を失った敗戦国側でありながら、2つ名で相手に恐れられています。

あらすじ詐欺

あらすじには「王女二人を託されたことで運命は一変」とありますが、表紙の二人の女の子はどちらも託された王女ではありません。
王女を託されるのは中盤以降で、少なくともこの巻では出番は少ないです。
表紙の二人はヒロインとなる敵国のお嬢様です。
また、物語開始時にすでに祖国の首都を失い、新しい逃亡先の街を目指して殿を務めている状況ですので、特に一変というほどでもありません。

ヒロインは実質先行軍曹

ヒロインは表紙2人と言いましたが、ほとんど主人公及び、その副官である先行軍曹が物語の中心です。
ヒロイン2人は敵国の人間なので、戦闘のほとんどは、主人公と相方の男が中心となって進んでいきます。
今後もその流れは続いていくと思います。この辺も某戦記を思い起こしますね。

とはいえ面白い

作者はベテランの芝村さんですので、そうはいっても面白いです。
最初からナンバリングがついているように、すでに続巻ありきのようです。
1巻としては、微妙に区切りが悪いところで終わっていますので、はやく2巻を読みたいです。

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